変態であることは恥ずかしいこと?

●質問
わたしは自分が変態かもしれないと思う時がありますが、変態であることって、世間で言われるように、恥ずかしいことなのですか?

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●回答
恥ずかしいことではないです。
世の中には、(1)性的行為があまり好きではない人(2)まあまあ好きな人(3)三度の飯より好きな人、の3種類の人がいます。これは男性にも女性にも当てはまります。

性的行為があまり好きではない人のことを、(3)の三度の飯より性的行為が好きな人が見たら「ちょっとへん」とか「なにを考えているのかわからない」と思います。
こんなに気持ちいい行為が、なぜ好きじゃないのだろうか? 毎日でも気持ちよさを味わいたいと思わないのだろうか? と思います。ようするに(3)の人から見た(1)の人は、ある意味で「変態」です。
(2)の人も同じです。(2)から(1)や(3)の人を見たら、やっぱり、ちょっとへんとか、変わってると思うものです。

ところで、性的行為というのは、そのすべてが「ちょっとへん」であり「聖なる行為」です。
今の日本は、セックスにおいても「ふつう」とか「スタンダード」を「規定」してくるので、どうしてもそこからこぼれる行為や妄想は「変態」というカテゴリに押し込められてしまいます。

でも、よく考えてみていただきたいのですが、たとえば、シックスナインのどこが「ふつう」なんですかね? 眼前に相手の性器がドアップである、そのどこが「ふつう」なんですか?
おかしいですよね。でも、シックスナインという行為は、一般には「変態」とされず「ふつう」のこと、とされています(されているように思います)。

なにが変態でなにが変態ではないのか、という考え方じたいが「おかしい」のです。変態なのです。セックスに「ふつう」という基準を持ち込むこと自体が、聖なる行為に対する変態性を帯びているのです。
かの金子みずずさんは「みんなちがって、みんないい」と言いました。彼女は性的行為を想定してそう言ったわけではないと思いますが、でも、性的行為って、みんなちがってみんないいから楽しいし、聖なる要素を孕むのではないでしょうか。

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