●質問
恋愛することに疲れました。どうすれば恋愛って楽しくなるのですか？

●回答
恋愛に疲れる人を見ていたら、いい人になろうという気持ちがとても強いように思います。
それは当然と言えば当然で、目の前の彼に好かれたい、目の前の彼によく思われたい、と思えば、誰だっていい人になろうと思う。いい人を演じてしまう。ということになりがちでしょうから、それ自体は別におかしなことではないはずです。

いい人になるのをやめれば恋愛は楽しくなります。もう少し広く言えば、あらゆる人間関係は楽しくなります。

しかし、それは、昨今言われている「嫌われる勇気」を持とうということではありません。別に嫌われなくてもいいんです。なにも努力までして嫌われる人を目指す必要はまったくない。

そうではなくて、いい人を卒業するというのは、自分の心の中にある悪を、ちゃんと認識するということです。今の人たちがいい人になりすぎているというのは、自分の心の中にある悪を見て見ぬふりしているからです。

例えば、高校時代になんらかのボランティアをやれば推薦入試に有利になるということが、すでに広く知れ渡っているので、多くの人は、高校生の時から、いい人であろうとします。

しかし、心の中には悪が棲んでいます。
例えば、親や学校の先生に内緒で大好きな彼氏とセックスしまくりたいと思っている自分がいます。中には、実際に親にウソをついてまでセックスしまくった人もいるでしょう。また、大嫌いなアイツを殺したいと、思わず思ってしまう自分もいます。

そのような心の中の悪をちゃんと見つめて、自分の心の中には善も悪も両方棲んでいるんだと認識すること。これがとても大切です。
その力がないと、恋愛することに疲れてしまう、人間関係に疲れてしまう、ということになります。

世の中全体が、悪を見て見ぬふりをして、クリーンな方向に進んでいるからこそ、自分の心の中の悪を見つめることはとても大切なことだといえます。