●質問
エッチしても心が満たされないのはなぜか教えてください。

●回答
科学的には「脳の報酬系が＜もっとSEXしたい＞と渇望するから」と言われているようです。つまり、セックスが大好きな人は、セックスによる最高の経験をすることで脳内麻薬が出ることを知っているので、セックスしてもしても、もっと麻薬を出したいと思う、というか、脳のメカニズムと原始からそうなっている、ということのようです。
パチンコが止めれないとか、酒やたばこを止めれないのも同じようなことらしいです。

他方、心理学的には、セックスが「反抗のためのセックス」になっているから、と、キルケゴール心理学は言います。
つまり、自分のことが好きじゃない人は「つい、ふと、なぜか」セックスすることで、自分の寂しさを埋めようとするけれども、それはセックスが好きとかそういうことではなくて、単に「この自分＝こうしか生きれない自分＝＜ああ＞生きたいのに＜こう＞しか生きれない自分」に反抗しているのだ、ということです。

もっと簡単に言うと、自分のことが好きじゃない人って、自分を愛せてないから、自暴自棄的な行動に出やすいよね、ということ。その端的な例が「とりあえずセックス」であり「マッチングアプリでヤリやすそうな相手を探してセックス」なわけです。

じつは、世の中の「見た目にはそうとわからないけど、じつはヤリマン／じつはヤリチン」の多くは、このパターンなのです。

めちゃくちゃセックスが好きなわけではない。しかし、なんかこの自分が嫌いで、なにかに反抗したくてセックスする。
だから、たとえば「今日のセックスの相手はつまらなかった」なんて結果になるのです。あなたも相手もセックスが好きでそれを純粋に楽しみたいからセックスしたのではないからです。自分の寂しさを消すために、なにかに反抗するためにセックスしたのです。

つまり、あなたは自分の寂しさとセックスしたのです。そのなにが楽しいのか？
べつに楽しくないでしょう？
セックスがあまり好きではないのに「ヤリマン」みたいになってしまっている女子って、たいていこのパターン、すなわち自分を愛せていないパターンなのです。『自分を愛する方法』（玄文社）でもお読みください。