「自分探し」ってどうすればうまくいくのですか?

●質問
「自分探し」ってどうすればうまくいくのですか?

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●回答
今の世の中において「自分探し」とは、なりたい自分を目指すとか、自分の適職を探すとか、理想的な自分自身になるために暗中模索をしているとかといったニュアンスで使われています。
しかし、キルケゴール心理学は、「自分探しをすればするほど不幸になる」といいます。つまり、「この自分」を充分に生きることによって人は幸せになるのであって、ありもしない「理想的な自分」を探したところで、幸せは手に入らないばかりか、むしろ不幸になるというのがキルケゴール心理学の提言です。

多くの人は「この自分」のことがあまり好きではありません。おじいちゃんの酒癖の悪さという血を引き、おばあちゃんのひがみっぽい性格を引き、お父さんの偏差値の低い血を引き、お母さんの丸い鼻を受け継いだこの自分。そんなものを、どうやって好きになれと言うの?
しかし、キルケゴール心理学は言います。この自分を愛しなさい。そうすれば幸せになります、と。

悪い血をたくさん引き受けている「この自分」を好きになるのは非常に困難な作業です。場合によっては、一生をかけて行う大事業であるでしょう。
しかし、人は自分を生きるしかないのです。この自分が嫌だから、アイドルの〇〇さんのようなルックスと天真爛漫な性格を持ちたいと思ったところで、悪い血はその体内から抜けてなくなってはくれません。体内の血を全部抜いて、新しい血を輸血したところで、そうはなれません。

「この自分」が嫌い。そういった思いは時に、人をマッチングアプリに走らせます。マッチングアプリで見知らぬ男と交わることによって、むしゃくしゃした気持ちを、一瞬であれ、捨て去ることができるからです。
しかし、すでに皆さんご存知の通り、そういった「反抗のセックス」はただの反抗であり、「この自分」を生きなくてはならないという命題は消えてなくなってはくれません。

私たちは「自分のルーツ」を持っています。そのルーツが自分にとって好ましいものであれ、そうでないものであれ、好き嫌いはさておき、ルーツを受け入れることによってしか豊かな人生を送ることはできないのです。
自分探しとは自分のルーツを受け入れるための壮大な旅のことなのです。

※参考 拙著『希望を生みだす方法』玄文社(2022)

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