●質問
わたし、男の人に犯されるみたいにされるのが好きです。後ろからちょっと痛い感じで犯されないと、満足できません。こんな性癖、彼氏に言えないんですが、でも言わないと彼氏と満足のいくセックスができなくて。どうすればいいのでしょうか?
●回答
世の中には取り越し苦労というものがあり……と言えば、もう、何が言いたいのかわかりますよね。自分の性癖を彼氏に伝えても、べつに何か問題が起こるわけではないということです。
後ろから犯してもらいたい、手足を縛られておもちゃのように扱われてみたい、はたまた、彼氏を四つん這いにして我慢汁が垂れるほど彼のを虐めてみたい、などなど、なんでも「言ったもん勝ち」です。
というのが答えですが、でもやっぱり、というか、なんというか、言えない人は絶対に言えないですよね。そういう人のために、秘密結社があります。秘密結社というのは、ハプニングバーとか、カップル喫茶とか、ネットの掲示板のことです。
もっとも、そういうものは、自己責任のもと、安全に留意して使うべきものだから、使うことを強く推奨するわけではありません。
でも、ある種の「マジメな人」にとって、そういう秘密結社が、生きるうえで欠かせなくなっているのも、また事実です。
わたしたちは、他人におおっぴらに言えない自分を隠します。隠さなくても大丈夫だからと言われても、隠す人は隠しますよね。彼女(彼)にとっては、隠すしか方法がないから隠します。
そういう「隠された自己(=抑圧された自己)」は、どこかで吐き出さないと、生きていくのがすごく困難になります。だから、エロいサークルは、大真面目に、かつ、慎重に運営されることが多いのです。エッチ大好きな、ヤリ逃げするヤリチン男だけが、そういうサークルにいるのではなく、エッチが好きで、かつ、紳士的で、かつ、抑圧された自己に苦しんでいる男も、そういう場所にいるのです。
自分の性癖と自分との折り合いがつかないというのは、なにもあなたのせいではないはずです。性欲は、睡眠欲や食欲のように、あなたの意思に関係なくあふれ出てくるものだからです。
自分の本能をどう扱うべきか? ふつうは問わなくてもいい問いにぶつかったあなたは、その必然として生きづらさを抱えているはずです。
どう生きるのかを考え続けるところに、あなたにとっての答えがあるはずです。
答えは人によって違います。あなたはあなたの答えを真剣に探してみてください。そしたらきっと、いい人生になるから。