●質問
私に向いている仕事って、どうやって調べればいいんでしょうか?
●回答
自分の適職を知るというのは、自分自身のことを知るというのと同じ意味です。
したがって、あなたは自分のことをもっとよく知ることができるようになれば、適職がわかるのです。
自分のことを知ろうと思えば、まず、さまざまな自分を知る必要があります。なぜなら、私たちの心の中にはさまざまな自分がいるからです。
例えば、ヤンチャな自分、エロい自分、勉強が好きな自分、お父さんやお母さんのことが好きな自分、などなど、さまざまな自分が私たちの心の中にはいます。自分の適職がわからない人というのは、ひとつかふたつの自分のことしか知らない人です。あるいは、そのひとつふたつの自分すら、あまりよくわかっていない人です。
では、どうすればよくわかるようになるのか?
さまざまな人と触れ合うことによって、というのがその答えです。
自分の適職がわからない人というのは、限定的な人たちとしか触れ合ってこなかった人です。だから、自分の心の中のさまざまな自分が育たなかったのです。
ちょっと極端な例を挙げるなら、旅に出てさまざまな人と触れ合うことによって、あなたは自分の適職に出合います。あるいは、近所のスナックでアルバイトをすることによって、さまざまな自分に出合います。スナックにはあなたが知らないさまざまな人が来ているからであり、そのあなたの知らないさまざまな人とは、まぎれもなく、あなたの心に宿るもうひとりの自分だからです。
自分の適職がわからない人というのは、これまで、お父さんやお母さんとの関係によって、心が固く閉ざされてきています。その心を自分の力で少しずつ解放してあげることによって、適職に出合い、そこからあなたの人生が花開いてゆきます。
どうぞ頑張って生きていってください。
※参考 拙著『自分を愛する方法』玄文社(2020)