●質問
セックスしてもしても満たされない心をどうすればいいですか?
●回答
じつは魂を求めているのだけれど、それ(魂を求めること)がどういうことなのかわからない人がセックスしまくるんですよ。で、「セックスしてもしても満たされない」と嘆くんですよ。と言っている臨床心理学者がいます。まことに的を射た言い方です。
わたしたちは「なんか寂しい」からセックスします。セックスのときの相手の肌のぬくもりとか、穴を硬いもので満たしてくれている感じとか、精神的に求められている感じとか、そういうものが寂しさを束の間癒してくれると誰でも知っているからです。
しかし、「なんか寂しい」人というのは、じつは物理的に穴のヒダヒダに密着する硬い棒を求めているのではない、ということを、先の臨床心理学者は言っています。すなわち、セックスではなく「魂」を求めているのだと。
じつは、わたしたちは自分の魂と相手の魂が1つになる瞬間に「真に生きている」との実感を得ることができるのです。魂というのは「こころ」よりもう少し高級なものです。
どこから来てどこに行こうとしているのか(どこでどのような両親から生まれ、何者になろうとしているのか)、その途中でどんな大変なことがあったのか(たとえば「親ガチャ」に失敗して親とうまくいかない20年間を過ごしてきたとか)、そういったものをすべて、一瞬にして互いに理解し合えたかのように思える瞬間、それが魂と魂が触れ合う瞬間です。そういった「魂の会話」をとおして、わたしたちは「真に生きている」喜びや、真に他者と結ばれている喜びを得ます。
が、そのことがわからない人(ほとんど全員の人)は、なんか寂しいと思えば、マッチングアプリなどでセックスの相手を探し、人肌のぬくもりを交換っこし、硬い棒とあたたかいヒダヒダを熱くこすり合わせるのです。で、コトが終わってから「やっぱり寂しい」と思って、また同じことを繰り返すのです。
セックスしてもしても満たされない心は、魂を知ることで「精神」へと昇華します。