●質問
セックスしてもしても、まだしたい、と思ってしまいます。こんなわたしはどうかしているのでしょうか?
●回答
セックスが好きだ、というだけのことでしょう。
質問者に限らず、おそらく多くの人は「これくらいの頻度で『したい』と思うのは『ふつう』で、それ以上望むと『わたしはおかしい』」と思っていると思います。
週3でエッチしたいと思うのは「ふつう」で、毎日セックスしたいと思うのは「変態」だ、とかと――。
でも、そういう考え方って、おかしいですよ。
なぜなら、性欲というものは、「自然」だからです。
もっと具体的に言えば、性欲というものは、原生林がおおい茂るアマゾンの密林のように「そこになにがあるのかわからない」「それがなんであるのかがわからない」ものなのです。
つまり、人の意思でどうこうできるものではないのです。
だから、心は(意思は)週3で、と思っていても、身体は(性欲は)毎日でも、と思う、というようなことが「しばしば」起こるのです。そして、それでふつうです。
今のわたしたちが暮らしている世界は、自然をコントロールしようとする力で溢れています。
少し前までは、ネットのなかで、セックスに関することがわりと自由に論じられていましたが、それも今ではもうダメです。セックスネタを書いてある記事が掲載されているサイトを、グーグルは、検索順位を下げることによって「隠そう」としています。
テレビなんか言うまでもありません。深夜放送ですら、エロネタはNGになっています。
がしかし、わたしたちの「身体」は、大昔のまま、なにも変わっていません。すなわち、性欲という、アマゾンの原生林みたいなものを体内に宿したままです。
自分の中の「原生林」と向き合うこと。それを恐れないこと。恐れずに、そこにあるものを、あるがまま見ること――こういったことが、生きていくうえにおいて、本当は、とても大切なことなのです。