●質問
母親の過干渉から逃れる方法を教えてください。
●回答
これは母親と物理的に距離を置くしかありません。なぜなら、母親に過干渉だという認識がないからです。あなたのお母さんは「よかれ」と思って、あなたのことを過保護にしているのです。
だからと言って、お母さんに「あなたは過保護すぎることをやっているのだから、もうやめてください」と言っても全く無駄です。お母さんはよかれと思ってやっているからです。すなわち、お母さんは自分が子に対してやっていることに反省が全くないし、そのことを指摘したところで怒るだけだからです。
このへんが、お母さんと子供の関係における難しいところです。では、なぜお母さんは自分がやっていることに無反省なのでしょうか?
ある精神科のお医者さんは、「子供は親の心の病みを治すために心の病気になる」と言っています。すなわち、お母さんの病気という心の穴を埋める役割として、なぜかあなたが(神様から)採用され、お母さんのもとにいるということです。
このように考えた時、母親が無反省に子供を過保護に育て、そのことに反省がないというのもなんとなく分かってきませんか?
お母さんは自分の心の病みをどうにかしようと思って必死なのです。自分の心の病みをどうにかするために、あなたという子供をなにがなんでも手放したくないと思っているのです。
だから、現実を見た時に、多くの女子は、母親の過干渉が嫌でも、物理的に母親と距離をとることなく、いつまでも母親と同居し続けているのです。
そして場合によっては、子どもがどんどん病んでいき、子供が精神科に通い、「私は病んでいるけど、病んでいるなりにどうにか生きていこう」というふうに、悲壮な決意をしなければならなくなるのです。