●質問
男性ってどうして、外で格好つけたがるのですか？
私の彼は、わたしといっしょに居酒屋に行くと、店員さんに「まあ、一杯飲めよ」なんて言って、見ず知らずの店員さんに生ビールをご馳走したりします。なぜそこまでして格好つけたがるのですか？

●回答
彼は根っからのいい人なのかもしれません。あるいは、いい人になりたいと思っているのかもしれません。という答えが真っ先に浮かびます。

根っからのいい人、あるいは親分肌の人は、自分の彼女だけでなく、不特定多数の人に対して自分をよく見せようとします。すなわち格好つけたがります。また、いい人でありたい、器の大きな男でありたいと思っている男性も同様に、外でいい人アピール、すなわち格好つけるということをします。

そういった男性の根っこにある心理はなにかといえば、「親との関係がうまくいってない」ということです。

親との関係がうまくいっていないということを、心理学の用語では愛着障害と呼ぶそうですが、すなわち彼は、愛着障害なのです。
親との関係がうまくいっていないというのはつまり、自分と親との関係に納得できていないことを意味します。ようするに愛着障害なのです。

愛着障害の人は、本当は、自分のお父さん・お母さんによくしてあげたい、お父さん・お母さんに格好いい自分を見せたい、と思っています。つまり彼は、両親のことが100%嫌いなのでなく、いまだにどこかしら両親に好かれたい、「いい子ね」と言われたいと思っているのです。
しかし、彼の中ではそれは不可能ですから、その代替措置として、まったく見ず知らずの第三者に格好つける。すなわち外で格好つけたがるのです。

彼女の立場からすれば「私にだけ優しくしてくれたらいいし、私にだけ格好つけてくれたらそれでいいじゃない」と思うでしょう。しかし、男の愛着障害は外で格好つけたがるという現象として表に出てくるのです。